大林組/3Dプリンターでセメント系部材製造へ要素技術開発/3年以内に実用化めざす

日刊建設工業新聞 2017年10月11日(水)22時00分配信

 大林組<1802>は、モルタルに増粘材や繊維などを混ぜたセメント系材料を3次元(3D)プリンターで噴射し、建築・土木構造物の部材を製造する要素技術を開発した。樹脂や石こうではなくセメント系材料を3Dプリンターで噴射・成形できるようにしたのは国内初。型枠を使わずに機械で自動的に部材を作れるため、施工を大幅に簡略化できる。大型部材を量産できるようさらに技術開発を進め、3年以内の実用化を目指す。  同社は3Dプリンターの試作機を使い、セメント系材料で小型の橋を作ることに成功した。内部に空洞がある六つの湾曲したモルタルブロックを成形して組み上げ、アーチ状の橋を構築した。特殊なセメント系材料を7本のロボットアームで噴射・成形し、一つのブロック(幅50センチ×奥行き25センチ×高さ50センチ)を15分程度で製作したという。  技術開発に当たっては、材料が噴射ノズルに詰まらないよう配合を工夫。噴射後20分程度で固まるよう硬化速度を調整した。成果物にむらが生じないよう、ノズルが一定の速さで動くようにもした。  海外で住宅用部材を3Dプリンターで製作し、実際に住宅を建てたケースはあるが、国内の技術は樹脂などで建築模型や型枠を作るレベルにとどまっている。今後はより軽量・高強度の部材を大量に製造できるよう開発を進め、マンション建設に用いるプレキャスト(PCa)部材の製作などに3Dプリンターを活用したい考えだ。
日刊建設工業新聞
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2017年10月11日(水)22時00分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。