◎〔週間外為見通し〕ドル円、弱含み=ハト派的なFOMCで―ニッセイ基礎研・上野氏

時事通信 2017年09月15日(金)16時17分配信
 上野剛志・ニッセイ<6271>基礎研究所シニアエコノミスト=来週のドル円相場は、FOMCがややハト派的になると予想され、弱含む展開になりそうだ。  最大のイベントは19、20両日に開催されるFOMC。FRBはバランスシートの縮小を決定する公算が大きいが、市場はすでに織り込んでいるため、ドル円への影響は限られるだろう。焦点は、年内の追加利上げについての示唆があるかどうかだ。ただ、インフレ指標や賃金の伸び悩みを背景に、複数のFRB高官が利上げに慎重な姿勢を示していることを踏まえれば、声明文やイエレンFRB議長の会見がタカ派的な内容になる可能性は低い。一方、FOMCメンバーによる政策金利や物価の見通しは下方修正される可能性が高く、米金利低下に伴いドル円は軟化することが想定される。  また、19日発表の8月の米住宅着工件数、20日発表の中古住宅販売件数については、ともに供給不足から減速する見通しで、これらもドル売り材料になる。さらに、ミサイル発射をめぐり米国が北朝鮮に対する圧力を強化する可能性があることも、ドルの上値抑制に作用する。  もっとも、20、21日の日銀金融政策決定会合では現行の緩和継続を強調すると見込まれるほか、米国の減税など税制改革への期待が膨らんでいることから、ドル円が108円を割り込むことはなさそうだ。  ユーロドルは強含む見通し。ECBによるテーパリング観測に加え、24日のドイツ連邦議会選挙でメルケル首相率いる与党・キリスト教民主・社会同盟の勝利が確実視されていることが、ユーロの強材料になろう。  予想レンジは、ドル円が1ドル=108円50銭〜111円30銭。ユーロドルは1ユーロ=1.1800〜1.2050ドル。(了) [時事通信社]
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    最終更新: 2017年09月15日(金)16時17分

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